子供3人世帯が車を所有するなら3列シート車が必須でしょうか?そんなことはありません。2列シート5人乗り仕様でも、後部座席にチャイルドシートを3台設置して、子供3人乗せれる車が存在しています。本記事では、5人乗りの乗用車に大人2人、チャイルドシート3台を設置できる車を紹介いたします。
子供2人ならチャイルドシート2台を後部座席に設置

日本の道路交通法では、6歳未満の子供にはチャイルドシートの使用が義務付けられています。さらに、身長約150cmまでの子供には、ジュニアシートが必要です。つまり、子育て世帯の車選びは、子供の人数分、チャイルドシートを設置できる座席の確保が必須になります。
子供2人を車に乗せるなら、後部座席にチャイルドシート2台を設置して乗せることが推奨されています。チャイルドシートの設置方法には、簡単に確実に固定できるISOFIXと、古くからのシートベルト固定の2通りがあります。最近の乗用車では軽自動車を含め、後部座席にISOFIXが2つ備わっていますので、子供2人世帯の車選びは、そう悩むこともないでしょう。
SUVの後部座席にR129適合のチャイルドシートを2台設置してみた

CX-5にチャイルドシート2台を設置してみました。0歳から12歳頃まで使えるネビオのターンピットと、15ヶ月から12歳まで対応のネビオのポップピットGです。
いずれもR129適合のISOFIX固定に対応したチャイルドシートです。チャイルドシートには安全基準が定められており、2023年9月1日から新安全基準「R129」が完全適用となっています。「R129」は従来の「R44」よりも側面衝突時の保護を強化しており、チャイルドシートの横幅ががっちりしたものとなっています。
実際に設置してみて、チャイルドシート間に出来るスペースを計測したところ、約32cmほどです。CX-5は全幅1845mmありますが、それでも約32cmほどしかありません。参考までにこちらの記事にて紹介している各SUVについても計測してみましたが同程度です。このスペースに収まる「R129」に対応したチャイルドシートを片っ端から探しましたが、見つかりませんでした。つまりCX-5のような車幅が大きな車でも、「R129」に対応したチャイルドシートを後部座席に3台並べることは不可ということになります。また、このスペースに大人が乗れるのか?という問いについては、小柄な大人でもかなり窮屈な思いを強いられます。
3台目のチャイルドシートはどこに設置する?

チャイルドシート3台目を設置する座席として次に考える方法が、助手席に設置する方法です。たまにこの運用をしている車を見かけますが、助手席へのチャイルドシートの設置は、万が一のエアバッグ展開時に子供へのダメージが大きいため、非推奨な方法となります。
そうなると、2列シート車では対応しきれないため、3列シート車を探すことになる、という思考が一般的かと思います。
(※本記事の主題である「2列シート5人乗り仕様でも後部座席にチャイルドシートを3台設置できる車」については後述します。)
3列目シート車の構造上の問題とチャイルドシート設置位置

では、子供3人を車に乗せる場合は、どのようにチャイルドシートを設置するのが最適でしょうか。その答えを見つけるためには、車選びの段階からしっかりと考えていく必要があります。
ミニバン・ワンボックスタイプの3列シート車のトランク積載量
2025年5月現在、ミニバン・ワンボックスタイプの3列シート車は日本車だと以下のような車種が販売されています。
・シエンタ、フリード
・ノア/ヴォクシー、ステップワゴン、セレナ
・アルファード、ヴェルファイア、エルグランド、デリカ等
どれも車内空間が広くて快適のように見えます。しかし3列シート車は人を多く乗せられる設計になっている一方、トランクのスペースが限られたものになってしまいます。

我が家には双子がいます。試しにステップワゴンに双子ベビーカーのエアバギー ココダブルを乗せてみたところ、写真の通り余裕で乗ります。ただし、これは3列目シートを畳んだ状態での結果です。3列目シートを展開時、トランクスペースにはエアバギー ココダブルを立てて積んでも、乗りませんでした。つまり写真のように3列目シートを畳んでトランクスペースにエアバギー ココダブルを積み込む方法では、ステップワゴンほどの大きな車が4人乗り仕様に早変わりしてしまうということになります。

もちろん、シートアレンジ次第でステップワゴンにエアバギー ココダブルを乗せれます。3列目のシートの左右どちらかを格納して積むか、2列目シートを後方に下げて左右のスライドドアから積み込むなど、工夫が必要になります。この場合、本来、人が乗るものとして設計された空間にエアバギー ココダブルを積む必要があるということになります。もし3列目シートにスライド機構が備わっていれば、3列目を乗る人の足元は窮屈になってしまいますが、2列目も含めて前方にスライドさせることで、3列目に人を乗せつつ、双子ベビーカーをトランクに積み込むスペースを作ることができそうなのに、と思ってしまいます。
2列目シートにチャイルドシート設置した状態で3列目への乗り込む方法は?

3列シート車の場合、3列目のシートへのアクセスは、2列目シートのドアを使うことになります。チャイルドシートは子供が成長するまでは基本的には取り外しせず、常時設置して使うものですから、2列目にチャイルドシートを2台固定してしまうと、ウォークスルー機構が備わっていない車種の場合、3列目シートへのアクセスが困難になります。そうなると、3列シート車のチャイルドシートの配置は、2列目に1台、3列目に2台で設置したくなります。
ミニバン・ワンボックス車 3列目シートの安全性について
そもそもですが3列目シートの安全性はどうでしょうか。
昨今、アクセルとブレーキの踏み間違いなどで車が暴走する事故や、ノーブレーキで衝突する事故をよく目にします。特に、車両後方からの追突事故では、大型トラックがに突っ込まれると人たまりもありません。追突事故による被害が最も大きいのは、言うまでもなく3列目シートです。そんな危険が潜んだ3列目シートに、とてもじゃないけど大切な家族、大切な子供子供を乗せる選択肢はありません。(だからと言って2列目が安全と言っているわけではありませんが)
後方からの追突事故の他、背の高いミニバン・ワンボックスタイプの車種は側面衝突などによる横転事故の危険性もあります。
衝突実験の映像はYoutubeでも公開されていますので、気になる車を調べてみてください。
参考までに、ステップワゴンの衝突実験動画を見てみました。ステップワゴンの場合、衝突実験による条件下における側面衝突において、横転してしまっています。
大きな車体が横転してしまうと、その後の復旧が大変です。さらにチャイルドシートが必要な子供を乗せているとなると、横転した車内からの脱出に時間を要することになるでしょう。脱出までの間に、2次衝突や火災の危険性を考えると、想像するだけでも乗せるのが怖くなります。
なお、上記で挙げたミニバン・ワンボックスタイプの3列シート車は、欧州では販売されていません。これらの車は欧州の安全基準に満たないからです。
後部座席(2列目)に横並びでチャイルドシート3台をISOFIXで固定出来る車

国産車ではラインナップが無いので、外車に目を向けることにします。
2025年現在、新車で販売されている車を隅々まで探した結果、後部座席(2列目)に横並びでチャイルドシート3台を並べられる車が見つかりました。
ルノー カングー

ルノー カングーはフランス産の遊び心ある車です。商用車ベースのため、車内空間が広く高い積載量を実現しています。
ショールームに展示されていたのルノーカングーは、ヴァリエテ。あとで調べてみると2024年に発売された限定モデルです。ワインレッド(ルージュカルマンメタリック)のボディカラーも相まって、ミニバンスタイルに仕上がっています。
一方で試乗車は、ルノー カングー定番色のイエロー(ジョン アグリュム)のボディカラーのクレアティフ。

試乗後に、0歳から12歳頃まで使えるネビオのターンピットと、15ヶ月から12歳まで対応のネビオのポップピットGを後部座席に設置してみました。ルノー カングーの後部座席は3座に分かれていることを事前調査済みでしたので、予想通り、設置可能です。ルノー カングーの後部中央の座席にはISOFIXが備わっていないため、シートベルト固定になってしまいますが、中央の座席にもチャイルドシートを設置して、後部座席に3台並べられそうです。
本記事では子供3人を乗せることを前提に話を進めてきましたが、子供2人の場合でも後部座席にチャイルドシートを2台設置しても大人1人が座れるスペースが存在しています。ドライブ中、中央に大人が座って両側の子供を世話するといった使い方も可能です。
シトロエン ベルランゴ、プジョー リフター、フィアット ドブロの3兄弟
ルノー カングーの場合、後部中央座席はISOFIXに対応していませんでしたが、シトロエン ベルランゴ、プジョー リフター、フィアット ドブロの3兄弟なら後部中央座席もISOFIX固定に対応しています。つまり、この3車種なら、後部座席(2列目)に横並びでチャイルドシート3台をISOFIXで固定可能です。
シトロエン ベルランゴ、プジョー リフター、フィアット ドブロの違いは、メーカーが異なり、それぞれのキャラクターや客層に合わせるように装備や価格帯が若干異なります。しかし、ベースは同じです。また、これらの車種では、5人乗り2列シート車と7人乗り3列シート車を選択できます。

シトロエン ベルランゴ MAX(5人乗り2列シート車)を試乗してきました。2024年10月のマイナーチェンジ後のモデルです。精悍なフロントフェイスと、ブルー キアマのボディカラーが自分好みです。

チャイルドシートを2台設置してみました。後部座席が3座独立なので、予想通り、設置可能です。中央座席もISOFIXで固定できました。

シトロエン ベルランゴ MAX(5人乗り2列シート車)にエアバギー ココダブルは、当然のごとく積み込めます。

積み込み方も自在です。

トノカバーを外せば、立てて積むことも可能です。この場合、エアバギー ココダブルは走行中に転倒しないよう、ロープか何かで固定させておく必要があります。
フォルクスワーゲン ゴルフ トゥーラン
3列シート車にはなりますが、ゴルフ トゥーランの後部座(2列目シート)は3座独立で、しかも3座ともISOFIXに対応しています。
さらに驚くことに、3列目シートの2席にもISOFIX固定が可能であり、つまりは5台のチャイルドシートをすべてISOFIXで固定することが出来る車種ということになります。
ただし、3列目シートへのチャイルドシートシート設置は、後方からの追突時の危険性の問題があります。また、チャイルドシート5台を設置した状態では、トランクのスペースはB型のコンパクトなベビーカー1台が乗るかどうかという状態になりますので、実際のところはベビーカーを卒業した後、チャイルドシートやジュニアシートの設置が必要な子供の5人乗車が必要な世帯にベストな車、ということになりそうです。
なお、フォルクスワーゲンでは両側スライドドアのシャランという車もかつては販売されておりました。しかし2022年に生産を終了しており、今から乗るならば中古車を探すしかありません。
後部座席(2列目)に横並びでチャイルドシート3台を並べた時の注意点
ルノー カングーや、シトロエン ベルランゴ MAXの後部座席に、実際にチャイルドシートを並べた結果、設置可能であることは分かりましたが、注意点もあります。
まず、1台あたりの横幅が45cmを超えるようなチャイルドシートだと設置が厳しくなります。
シトロエン ベルランゴ MAXの後部座席のシート幅は約44cmです。
今回、検証で使用したチャイルドシートの横幅サイズは、ネビオのターンピットが幅約49cm(ややサイズオーバー)、ネビオのポップピットGが幅約44cmです。3台目のチャイルドシートとなると、ネビオのポップピットGが幅約44cmなら設置可能そうでしたが、それを超えるサイズだと、3台並べての設置が厳しくなります。
また、3台並べて設置するチャイルドシートの中に1つでも、ネビオのターンピットのような回転式のチャイルドシートのが含まれていると、回転時に隣のチャイルドシートと干渉するため、回転の機能を活かしきることができません。
後部座席(2列目)に横並びでチャイルドシート3台を並べられる車種で気になった点
本記事でご紹介した、ルノーカングーやシトロエン ベルランゴは、回りに乗ってる人も少なく、ディーラーに試乗にでも行かない限り、乗ったり触れたりする機会の少ない車かと思います。参考までに、これらの車種の購入を検討中に私の中で気になった点を挙げておきます。
後部座席のスライドドアが手動式

まず、ルノーカングーやシトロエン ベルランゴで共通して言える点は、後部座席のスライドドアが手動であることと、その操作感も重たいものでした。
現在の日本車のミニバン ワンボックスカーの後部座席の両側スライドドアは、電動が当たり前になっています。400万円を超える価格帯にありながら、手動スライドドアであることについては少し不満を覚えてしまいます。しかし、シトロエン ベルランゴで話を聞くと、スライドドアの電動化は、ボディ剛性を維持するためにドアに重量感が出ることで見送られているとのことです。衝突安全性を確保する意味では、非常に好感を持てましたが、子供を抱えた状態でのドアの開閉は重労働に感じてしまいました。ドアを閉める際も、ドアハンドルを引っ張らずに操作しないと動きません。イージークローザーも無いので、力を入れて閉めないと半ドアになります。電動化は求めなくても、操作性でもう少しなんとかならないのものかと感じました。
車高は意外にも1,800mm超え
また、車高は意外にも1,800mmを超える高さがあります。
ルノーカングーのボディサイズは、全長 4,490 mm x 全幅 1,860 mm x 全高 1,860 mm
シトロエン ベルランゴ MAXのは全長:4,405mm 全幅:1,850mm 全高:1,830mmです。
特に全高が1,800mmを超えていたとは見た目からは想像できず、数字を見て驚きでした。駐車保管場所がタワーマンションなどの機械式駐車場の場合や、一軒家でもカーポートの高さに収まるサイズなのか、要チェックです。
以下、車種ごとに気になる点を自分の備忘録に意味合いも込めて挙げておきます。
ルノー カングーの気になった点
・個性的で遊び心のあるデザインが薄れた。
→カングーと言えば、ユニークなデザインと実用性が特徴の車であるイメージが強いですが、スタイリッシュに洗練されたデザインにシフトしたことで、カングーらしさが薄れてしまっているようにも感じます。
・試乗中、ブレーキを踏んだ時の印象が柔らかく、軽自動車のような印象。
→これは試乗車の状態が悪かったのか、個体差なのかは不明です。
・ルノー カングーにはガソリン、ディーゼルどちらも用意されていますが、ディーゼル車の場合、タイミングベルト交換が6万キロと早すぎる点。
→日本車だと10万キロでの交換が一般的です。他にも、カングーならではのメンテナンスサイクルがあるかもしれません。
・400万円を超える車としては全体的に少しチープに感じた。
→輸入車であること、さらに商用車ベースなので致し方ない部分はあります。車のキャラクターを理解すること、そして何より後部座席(2列目)が3座独立であることからチャイルドシートを3台横並びに設置できることや、車内空間の広さ等のメリットが上回ってきます。営業マンの話によると、我が家と同じように双子ファミリーのお客様を最近担当されたそうで、スバル車からの乗り換えでカングーの広さに感動されて購入されたとのことでした。
シトロエン ベルランゴの気になった点
・ディーゼルエンジンしか用意されていない。
→特に新生児のころは近場の病院や公園など、ちょい乗り機会が多い日が続くため、ロングドライブに適したディーゼル車の用途には我が家はマッチしません。それでも購入するなら、煤除去(DPF洗浄)のメンテナンスの必要性を理解しておく必要があります。
・パノラマガラスルーフの遮光性が不安
→子供たちに人気のパノラマガラスルーフで開閉可能ですが、閉めた時の素材がメッシュ素材のため、特に夏の暑い日差しでの遮光性、断熱性を検証する必要があります。

・フロントシートの薄さ、リクライニングが少ししかできない。
→フロントシートが薄いため、ロングドライブ時の疲労感が心配です。また、地味に気になったのが、リクライニングが少ししかできません。

特に、助手席は最大ここまでしか倒れません。今のところ、車中泊などは考えていないため、シートアレンジは正直どうでも良いのですが、ドライブ中に少し休みたい時に窮屈な思いをすることになりそうです。
・インパネは運転席に傾ける必要ある?
→ドライバーファーストで作られているのか、昔の設計の名残なのか。モニターやエアコン操作など、助手席の人が操作する場合もあるので、運転席側に傾ける必要は無いかと思います。
・ブレーキを踏む際に靴がひっかかる。

→シトロエン ベルランゴの場合、ハンドル下のパネルがアクセル/ブレーキペダル付近まで直線的に伸びており、試乗中のブレーキ操作時に、靴が少し引っかかるのが気になりました。靴のサイズは27cmと男性では標準的なものかと思います。ショールームにはプジョー リフターも展示されていたため、確認したところベルランゴとリフターは、ハンドル下のパネルの形状が異なっていました。リフターの場合、ブレーキ操作時に靴がひっかかるようなことはなさそうでした。なお、フィアット ドブロは未確認です。
・プッシュスタート式のエンジンは長押しで操作
・後退時の音が鳴らない。
→音が鳴らないのでバックギアにちゃんと入っているのか不安になります。
・スライドドア同様、バックドアも手動
→これは大きな不満ではありませんが、持ち上げるときに多少の力が必要なのと、閉めた時の音がそれなりに響きます。以前の車が電動だったので、手動になることは不便に感じるかもしれません。
今回の新車購入検討にて、ベルランゴが最候補に挙がっていたため、細かな点までチェックしたことで気になる点も色々浮き上がってきましたが、1.5Lディーゼルエンジンの走行性能は何ら問題ないどころか、むしろドライブが楽しくなるようなフィーリングでした。加えて、ヨーロッパの厳しい衝突安全基準をクリアしていることから、万が一の事故時でも一定の安全性を確保できてそうです。何より、後部座席が独立3座で3席ともISOFIXに対応している点、双子用ベビーカーのエアバギー ココダブルの積み方にも問題が無く、さらに多くの荷物も積める点など、双子を含めた子育てファミリーに最も最適な1台と言えます。
新車販売価格の値下げが発表されたシトロエン ベルランゴ、プジョー リフター、フィアット ドブロ
2025年5月1日、Stellantisジャパン 6ブランドの主要モデル価格改定が行われました。各メーカー、値上げがされていく中、今回の発表はなんと、新車販売価格の値下げです。シトロエン ベルランゴ、プジョー リフター、フィアット ドブロも今回の価格改定の対象で、なんと20万円の値下げです。
シトロエン ベルランゴMAXの場合、車両本体価格439万円のところが419万円に。マイナーチェンジ時に、少し値上げされていたために、マイナーチェンジで装備はアップグレードしたのに価格はマイナーチェンジ前の水準に再設定されたことになります。
チャイルドシート3台を後部座席に並べれる車を今後発売してほしい
現在、日本政府は少子化対策の一環として、3人以上の子どもを扶養する家庭への手当てを厚くするなど、子供3人以上を推進する動きがあります。しかし一方で、日本の自動車メーカーの現在の方向性は、後部座席の足元空間や頭上空間の快適性を求め、2列目、3列目シートは大人がゆったりと乗車できることを最優先に考えているように見受けられます。もちろん大人が快適であれば子供も快適であろうという考えは否定するわけではありません。しかし、子育て世帯の車選びにおいては、後部座席はチャイルドシートを設置するだけでなので、本革シートやオットマンなど贅沢な装備は不要です。
本記事を執筆する中で、出会った車を思い返しながら、子育て世帯に必要な車をまとめると、以下です。
・ヨーロッパや北米のような、厳しい衝突安全基準をクリアしていること。大切な家族の命を乗せる車ですから、安全性は必須です。
・子供3人を後部座席(2列目)に横並びで座れるチャイルドシートを設置できるよう、3座独立でISOFIXに対応していること。そのためには車幅は必要になってくるが、何も5ナンバーサイズを踏襲する必要はありません。
・トランクに複数のベビーカーを積めること
・後部座席に空調は必須。特に夏の暑い時期、後部座席にエアコンが効き渡ることが必要不可欠です。
・乗り出し価格が目安300万円以下であること。ステップワゴンでさえ400万円級です。400万円を超えると輸入車に流れてもおかしくないため、原材料価格の高騰、半導体不足の世の中ではありますが、贅沢装備は排除しつつ、日本車には300万円以下の価格設定を目指してもらいたいです。
日本の自動車メーカーが本気で子育て世帯を考えた車造りに挑むのであれば、上記のような車造りにチャレンジしてもらいたいと思います。