まだまだ寒い日が続く1月。この時期に関西で冬ドライブを楽しむなら、春の訪れをいち早く感じることができる灘黒岩水仙郷がおすすめです。
灘黒岩水仙郷は淡路島の南部に位置する海沿いの絶景スポット。淡路島最高峰の標高608メートル諭鶴羽山(ゆづるはさん)から海に続く45度の急斜面の一帯、約7ヘクタールに満開時に約500万本の水仙が咲き誇ります。
※灘黒岩水仙郷は2023年にリニューアル工事を実施しました。2024年以降のリニューアルオープン後は、記事とは異なる内容が含まれている可能性があります。
灘黒岩水仙郷は遊歩道が整備されており、斜面に広がる水仙を愉しみつつ、展望台に向けて坂道を登ります。遊歩道は一方通行のため、コースを引き返すことはできないません。景色の見落としや写真の撮り逃しが無いよう、進んでいきます。
公式ホームページでも謡われているような“水仙のレモンイエローと穏やかな海のブルーのコントラスト”を期待して行きましたが、これがなかなか難しい。御覧の通り、青がくすんでいるのは、海の上空に広がってきた雲の影響かと思われます。しかも、南東向きの斜面に咲く水仙は、太陽の方角でもある海側に向かって花を咲かせます。遊歩道から海を背景に撮ろうとすると山側から見下ろす格好になりますが、それだと水仙を裏から撮ることになってしまいます。
でも、山側を見上げると、青空の下に広がる水仙。“水仙のレモンイエローと鮮やかな空のブルーのコントラスト“ならば、難なく撮影できました。
展望台付近からでは、まさに45度の斜面に咲き誇る水仙を撮影。太陽の方向を向く水仙たちを遊歩道から眺めるには、どうやっても横顔になってしまう点が残念ではありますが、自然の摂理だから仕方ありませんね。
灘黒岩水仙郷へのドライブルート
灘黒岩水仙郷へは県道76号・通称南淡路水仙ラインを南北どちらかから海沿いをドライブして行くことになります。特に神戸方面からの場合、北側ルート(洲本城跡や生石公園、淡路島UFO神社側)と南側ルート(阿万海岸海水浴場や灘土生海岸側)を迷いますが、おすすめは南側ルート。北側ルートは道幅が狭い箇所があり峠道も含まれているので注意が必要です。Googleマップやカーナビの案内で最短ルートを選択すると、神戸淡路鳴門自動車道の西淡三原ICルートを案内されるはずです。南北どちらのルートを選択するにせよ、南淡路水仙ラインではスピードを出し気味なツーリング軍団に出くわすこともあるので、気を付けながら移動しましょう。
灘黒岩水仙郷の駐車場は複数個所に分散されており、混雑時のタイミングによっては臨時駐車場に回さることもありますが、臨時駐車場からは無料シャトルバスも用意されています。
ちなみに、公共交通機関を利用して目指す場合、そもそも淡路島は電車が通っていないので、バスを使うしかありません。南淡路周遊バスや、JR神戸線の舞子駅や三ノ宮駅から高速バスが出ているという情報もありますが、利用するならばバスの運行日や時刻表をしっかりチェックしておく必要があります。灘黒岩水仙郷のほかにも、海の幸を味わえるスポットと組み合わせながら、淡路島巡りもするならば、自家用車かレンタカーでのんびりドライブがおすすめです。