奥秩父あたりの地図を眺めていると、国道140号線上にぐるりと1週、楕円形の道路を見つけたため調べてみると、それがループ橋だと言うことが分かり、行ってみることにしました。

雷電廿六木橋ループ

雷電廿六木橋ループ【撮影日:2007年11月17日】

いざループ橋の入り口に差し掛かると、思いのほか、ループ部分の橋脚が高く、しかも大きい。
奥に見えるダムは、奥秩父もみじ湖を堰き止める滝沢ダム。このダム上下流の高低差約125mを埋めるために作られた雷電廿六木橋ループ橋は、ダムから流れ出た川を跨いで作られており、1つの巨大なループを描いた橋のように見えますが、実は2つの橋が繋がって出来ていることが判明。西側の半周ループは廿六木大橋(全長270m)で、東側の半周ループは大滝大橋(全長345m)。

雷電廿六木橋ループ

雷電廿六木橋ループ【撮影日:2007年11月17日】

さらに、このループ橋を完成させるために、ループ終端部にあった集落が、道路付け替えのために全戸移転したという事実を知り、驚きました。

雷電廿六木橋ループ

雷電廿六木橋ループ【撮影日:2007年11月17日】

雷電廿六木橋ループ橋を上った先にあるトンネルを抜ければ、奥秩父もみじ湖です。国道140号線はこの先、山梨県側に抜けていくことができますが、その場合は有料道路の雁坂トンネルを通る必要があります。
雁坂トンネルはETCの設備はなく、通行料金は普通車710円(その後、2019年10月1日に料金改定があり普通車は740円に)。それなりの金額がするため、山梨方面に特に用もないので埼玉方面に引き返しました。


雷電廿六木橋ループ橋へのアクセスは大きく3通り。
・関越自動車道の花園インターチェンジから、西関東連絡道路の有料区間である皆野寄居バイパスを含むルートで約50km。
・圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の狭山日高インターチェンジから、国道299号線経由で約64km。
・中央自動車道の勝沼インターチェンジから、有料道路の雁坂トンネルを経由して約50km。
出発地点によっては、高速道路を使わずとも下道のみで行くような場所に位置している雷電廿六木橋ループ橋。紅葉シーズンには色付いた景色がドライバーや同乗者を楽しませてくれます。