阿蘇山公園有料道路

阿蘇山公園有料道路【撮影日:2011年8月11日】

阿蘇パノラマライン坊中線を使って草千里展望所へ立ち寄った後、阿蘇山公園有料道路で阿蘇中岳火口へ向かいます。阿蘇山公園有料道路は2024年4月に料金改定があり、普通車、軽自動車ともに1台1,000円に値上がりしています。(以前の通行料金は普通車800円、軽自動車600円でした。)

ところで阿蘇山は現在でも噴火活動を続けている活火山です。火山活動の状況等により、立入規制がかかることがありますので、阿蘇山を訪れる際には阿蘇火山火口規制情報の確認必須です。

阿蘇山公園有料道路で自家用車で阿蘇中岳火口に最も近付ける阿蘇山火口避難休憩所駐車場まで行き、そこからB-2ゾーンへ歩きます。

阿蘇山火口見学エリアでは、A、B-1、B-2、C、D、Eゾーンが設けられており、火山活動状況や風向きにより、危険と判断されればただちに規制がかかります。Aゾーンは常時立ち入り禁止区域、B-1とB-2ゾーンが火口見学ができるゾーンです。駐車場があるのはCゾーンで、Dゾーンは後程説明するとして、EゾーンはBゾーンが火山ガス規制で見学できない時にのみに開く2023年8月に開設された新しい見学ゾーンで、専用バスを利用する必要があります。

阿蘇山中岳第一火口 避難壕

阿蘇山中岳第一火口 避難壕【撮影日:2011年8月11日】

阿蘇中岳火口付近のB-1、B-2ゾーンには噴火に備え避難壕が幾つも設置されています。

阿蘇山中岳第一火口

阿蘇山中岳第一火口【撮影日:2011年8月11日】

避難壕を横目に先に進むつれ、硫黄の匂いが強まります。そして中岳第一火口が見えました。ゴツゴツとした溶岩の岩肌に囲まれた青緑色の湯だまりからは、もくもくと蒸気が沸き立つこの光景。自然の力に圧倒されます。

阿蘇山中岳第一火口

阿蘇山中岳第一火口【撮影日:2011年8月11日】

蒸気がやや落ち着いた瞬間。このような活動中の火口を見物することができる場所は世界的にも珍しく、外国人観光客も多く訪れていました。

阿蘇山中岳第七火口

阿蘇山中岳第七火口【撮影日:2011年8月11日】

この時は、他に第七火口も見学できました。

Dゾーン中岳火口展望所待避場へ

Dゾーン中岳火口展望所待避場へ【撮影日:2011年8月11日】

駐車場のあるCゾーンに一旦戻り、中岳火口展望所のあるDゾーンに向かいます。

中岳火口展望所待避場からの景色

中岳火口展望所待避場からの景色【撮影日:2011年8月11日】

展望所と名が付いていますが、ここからは火口は見せません。火口から背を向けると、ドライブしてきた阿蘇山公園有料道路の奥に、草千里、杵島岳、烏帽子岳など雄大な景観を楽しめます。手前には阿蘇山ロープウェイが見えますが、2014年8月の運行を最後に廃業しています。噴火活動による長期休業していた中、2016年に発生した熊本地震や阿蘇中岳の大規模噴火により被災。その後も相次ぐ噴火活動の影響で、復旧工事が難航し、2019年に建設中止を発表。現在はロープウェイの代わりにシャトルバスが運行されています。